通訳 interpreter 2005 11 5

 英語が得意な政治家が増えましたが、
基本的に、外交においては、専門の通訳を使うべきです。
 英語が母国語でない人には、
英語の微妙なニュアンスを理解できないと思います。
 これは、逆を考えれば、よく、わかります。
日本語が得意な外国人が増えましたが、
日本人から見れば、それは、文法的には正しいが、
何となく、おかしいと感じることがあるでしょう。
 そういうわけで、親交を深めるパーティーならばともかく、
外交の場においては、通訳を使うべきです。
 世の中には、まるで通訳になるために生まれたのかと思うほど、
語学センスが優れた人がいるのです。
基本的に、そういう人たちに任せるべきです。
 時々、ハリウッドの映画を、字幕で見ていて、思うことですが、
字幕の日本語訳が、少し違うと思う時があるのです。
 私は、このセリフは、聖書の、あの部分を引用していると思ったのですが、
翻訳した人は、聖書を詳しく知らなかったので、別の訳になったのだと思います。
 欧米人は、時々、無意識なのかもしれませんが、
聖書の言葉を、日常会話の中で使うことがあります。
 もちろん、日本人だって、仏教のたとえや寓話を、
日常会話の中で、無意識に使っている時があります。
それは、日常生活に溶け込んでしまって、仏教の話だと意識していないかもしれません。
 結局、何が言いたいのかというと、
政治家は、語学を勉強している暇があるならば、まず政策を勉強すべきです。
いくら語学が得意でも、伝えるものがなければ、通訳として使われるだけです。
立派な政策ならば、外国人の方が、日本語を英語に翻訳するでしょう。
こうした基本的なことが、わかっていない人が多いのです。
 私は、以前、ヨーロッパに行った時に、最初から最後まで、日本語で通しました。
もちろん、語学は、大学で、よく勉強しましたので、知っています。
ただ、その国の「宗教、文化、生活習慣、歴史」を知っていましたので、
ずっと日本語のままでも、何も不自由なことは感じませんでした。
 そもそも、日本語は、発音すると、美しい。
その美しい日本語を、なぜ、使わないのか。
国連や国際会議では、堂々と、日本語で演説すべきです。
 決して、卑屈になってはいけません。
「日本語を、全世界に広めるという気概を持て」と言いたいのです。





































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